生ごみの匂いの原因と対策
夏になり、気温が上がってくると感じる…
外から自宅に帰って、玄関を開けると感じる…
生ごみのいやーなにおい!!
今回は、そのいやーな臭いの原因と、対策について紹介したいと思う
生ごみの匂いの原因
生ごみのあの嫌な臭いの正体は、食品などについた腐敗微生物が生ごみを分解する際に発する嫌な臭いが原因とされている
では何故その微生物が発生してしまうかはご存じだろうか?
物事の原因(結果)には、かならず過程が存在する
つまり、微生物が発生する条件を知れば、発生させないような対策を取ることが出来るし、それが一番の解決策であるのだ
生ごみがにおう原因である微生物は何故発生するのか?
皆さん思い出してほしい。生ごみのにおいが気になるのって、そう、丁度今みたいな熱くて蒸してる季節、夏場の場合が多いと思うんだ
冬場はそんなに生ごみのにおいって気にならないのは、夏の環境が生ごみのにおいを発生させる微生物にとってとても過ごしやすい環境って事だからなんだ
細菌と言うのは気温と湿度が高いと増殖するので、夏場の高温多湿状態で多く発生するのだ
微生物が活発になる環境(条件)には3つある
酸素、気温、水分
これら3つが揃い、発生する
酸素
微生物には好気性菌と嫌気性菌が存在し、種類が沢山あるのだが、生ごみのにおいを発生させる微生物は、酸素のない環境を好む嫌気性微生物なのだ
嫌気性微生物とは酸素が少ない状態を好む微生物である
因みに嫌気性微生物にはウェルシュ菌という細菌もいて、これは食中毒の原因になるものなのだが、そのような病気の原因になる微生物は、衛生微生物という
気温
微生物により適温は異なるが、20~70度
嫌気性微生物は、気温が10度以下では増殖をしない。なのでこれによって冬場は生ごみのにおいがあまり気にならなくなるのである
また、下で紹介する生ごみを冷凍保存する方法と言うのは、微生物の仕組みを理解すると、低温保存で菌の増殖が抑えられるので理にかなっているとはいえる
水分
微生物が活動するのには自由水量と呼ばれるものがあることが条件
自由水量とは食品に含まれている水分の事で、(またこの食品に含まれている水分も2つあるのだが割愛)食品(生ごみ)が腐る条件として、微生物が自由水を利用した事が原因
その自由水を求める計算に水分活性というものがある。略字はAWで、ウオーターアクティビティとも呼ばれるのだが、水分活性の意味をWikipediaで引用したものを抜粋する
食品中の自由水の割合を表す数値で食品の保存性の指標とされている
食品を入れた密閉容器内の水蒸気気圧とその温度における純水の蒸気圧の比で定義され、以下の式によって求められる
AW=P/PO
純水の水分活性は、1.000AWであり、0.000~1.000AWの範囲で表される。
とある。そしてこのAWの数値が0.91以上が、微生物の発生条件と言われている
え…なんのこっちゃ、である
私は栄養士でも科学者でもないので微生物が発生する条件がAW0.91以上としか暗記していなく、その詳しい意味が調べてみても、上記の説明がいまいちわからなかったのがとても残念である
それでもわかりやすく解釈すると、微生物が自由に使える水分が0.91AW以上あると微生物が活発になり、においの発生の元となる
と、こむずかしい話を羅列してしまったが、よーは酸素、気温、水分の条件がそろわなければ生ごみからいや~なにおいが発生しないという事なのだ
ではこのにおいを予防、発生させないためにはどうしたらいいのだろうか
次にその対策についてみてみよう
簡単にできる生ごみのにおい対策
プラスチックや、ビンやかんなどについている汁、食べかすなどは洗う
トレイや瓶や缶などに食品が残ったままだと、それが腐って嫌なにおいを発するので、綺麗に洗って捨てよう。この一手間だけで多少は変わる
ごみ箱は蓋付
ごみが露出しているからにおうというのも原因の一つとしてあるので、ごみ箱は蓋つきのごみ箱にしてみよう。外にごみのにおいが漏れないようにするだけでも、こちらも多少は違うと思う
におわないごみ袋を使う
さらに、ごみ袋はにおわないごみ袋を使おう
無香の消臭剤、シートを使う
匂い付きの物だとくさい匂いに、さらににおいが重なってとんでもないことになると思うので無香の消臭剤を使おう。蓋付のごみ箱には、蓋の内側に貼り付けておくといいだろう
重曹を振りかける
さらにさらに、生ごみ、ごみ袋、箱の中に重曹をぶんまいておこう。重曹は臭い消しの効果があるのでにおいを取ってくれる。我が家でも重曹は臭い以外でお掃除にも活躍してくれるので重宝している。
コーヒーやお茶の出がらし
重曹がなかったらコーヒーやお茶の出がらしなんかもいい。昔から消臭効果があると言われて、三角コーナーに振りまいているお宅もあるんじゃないだろうか?
クエン酸をスプレー
アルコールスプレー
上記と同様に、アルコールスプレーも生ごみに振りかけると効果があると定評
我が家は↓を愛用。アルコール除菌とクエン酸効果で1本で2つの効果が嬉しいね
新聞紙につつむ
生ごみをごみ袋に捨てる際、そのまま直に生ごみを袋に捨ててしまうから、においの原因になってしまう…なので、生ごみをごみ袋に移すときは一旦新聞紙にくるんで水分を吸わせてから、ポリ袋に入れて密閉したうえ、ごみ袋に入れれば完璧であろう。しかし新聞紙とってませんというご家庭や、結局水分を吸わせた新聞紙がびしょびしょになるし…と扱いが難儀であると思う
紙パック、ペットボトルパックにつつむ
我が家はこの方法をしていた。上記の新聞紙がめんどくせっ!って方は、牛乳パックなどの紙パック、ペットボトルは上半分をカットしたものを底に水を出る穴を開けて三角コーナーに設置し、そこに生ごみをぽいぽい入れていき、捨てるときは口を閉じてそのまま袋にぽいと捨ててしまうだけという方法が簡単でいいだろう。これだとシンクは調理中以外何もない状態、シンクの掃除も楽である。しかし、鍋についた油分を水で落とした水分をパックに流すときや、熱いもの(焦げとか)を捨てるときにパックの耐熱度や強度に多少難ありである。ペットボトルに関しても同様
それでも生ごみの匂いが消えない、気になる方はこちら
本気のごみのにおい対策
ベランダ、物置に一時置く
根本的に、室内にごみがあるという環境だから生ごみの匂いがするわけで…ベランダや物置など家の敷地内の室外に、ごみを出してしまえばにおいも気にならないだろう
しかしこれはただごみをベランダや扉のない物置に出しただけだと、虫が寄ってきたり、外に生ごみのにおいをまき散らしてしまい、ご近所トラブルになりかねないので、ちょっとした準備を事前にしよう
まず、ベランダに大きなクーラーボックスなどしっかりと密封可能な容器を用意し、そこに生ごみを入れて、ごみ回収の日までしっかりと蓋を閉めておこう
物置などない、ベランダもない、または狭くてごみを置くスペースはないという方は下へ…
家の外や敷地にごみ置き場がある場合は、そこに置く
マンション専用ごみ捨て場がある場合、またはそのような事が可能なスペースがある場合などはそこに出せば万事解決である
しかし外付けのマンション専用ごみ置き場の場合は、当日以外入れないで、や捨てないで、というマンションがあったり、ごみ出しの日以外は鍵が閉められているという所もあり出せない(場合もある)
どうしてもごみを室内に置いておきたくない、においが気になって仕方がない、部屋やベランダにごみを置いておきたくない人、または変則的、不規則なライフスタイルを送っていて、ごみ出しの日にごみが出せないような場合も下へ…
24時間ごみ出し可能な物件、または一軒家に住む
24時間いつでもごみ出しが可能ならごみがくさいだの、においがどうだとかの問題に悩まされる機会や時間は格段に減る
24時間いつでもごみ出しが可能で(主に敷地内にごみ捨て場が設置されている分譲マンションタイプなど)家の中にごみを置いておきたくない、ベランダがない、狭い、物置がないという人はそういう物件を検討してみるのもいい
また、家を開けることが多く、決まった曜日や時間にごみを出せない人にとってもすごく便利ではある
しかし、そういう物件はやはりというか、相場よりお家賃などが高い傾向にはある
なので金銭的な理由で、24時間ごみ出し可能な物件や一軒家に住めない、買えない、って人は下へ…
これで家の中に生ごみがあっても、匂いとはおさらば!
冷凍庫に保存する
生ごみを冷凍庫に保存すると、微生物などが活発に動けなくなり、その結果、においが抑えられる
しかしこれは食べ物とごみを一緒の空間に保存するので、例え保管する場所が違ったとしてもいやだなあ…と言う考えの人は下へ…
生ごみ処理機を使う
生ごみ処理機は色々なタイプがあるが、特におすすめなのが乾式生ごみ処理機
上記のように冷凍する方法より衛生的だし、楽である
生ごみを機械にぽいっと入れ、ぴっとボタンを押すと翌朝にはからっからに乾いた生ごみが出てくる。あとはそのままごみ箱にぽいである。めちゃめちゃ楽!しいて気になる点を挙げれば、作業中に香ばしいにおいがすることであるが、私は全く気にならない
まとめ
外から帰ってきて、玄関を開けると生ごみの匂いが気になる
部屋が生ごみのにおいで臭い…
虫が湧いて不衛生だから生ごみを何とかしたい…
など
生ごみのにおいやコバエが気になる方には、参考になる記事ではないかと思う